製品に関するよくあるご質問Frequently Asked Questions
お客様からよく寄せられる、製品に関するお問い合わせを「Q&A」形式にしました。
ケーブル
- 同軸ケーブルはどれくらいまで曲げられる?
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性能を損なうことなく、どれくらいまで曲げられるかは、「許容曲げ半径」で表され、ケーブル外径から算出します。特に、HD-SDI信号のような高周波帯の信号伝送に使われる高発泡同軸ケーブルは、その構造上ストレスの影響を受けやすいため、より注意が必要です。
許容曲げ半径=ケーブル外径×n
絶縁体 n 発泡タイプ 6 充実タイプ 4
- AWGとは
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AWGとはAmerican Wire Gaugeの略で、導体の直径(撚り線の場合は断面積)によって定められている線番です。カナレ製品のAWGは右表のとおりです。なお、AWGの数値が大きくなるほど、導体断面積は小さくなります。
AWG 導体断面積(mm2) 13 2.81 14 2.18 15 1.75 16 1.27 18 1.00 20 0.51
0.5622 0.34
0.37
0.39AWG 導体断面積(mm2) 23 0.29
0.30
0.3124 0.20
0.22
0.2325 0.18 26 0.14
0.1528 0.08
0.0931 0.04
- 2心?4心?音声ケーブルはどれを選べばよい?
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カナレの音声用ケーブルには2心シールドケーブル、電磁シールドマイクケーブル(4心)およびOFCラインケーブルがあります。それぞれの特徴がありますので、用途に合わせてお選びください。
■2心シールドケーブル-----代表的なケーブル:L-2T2S
電磁シールドマイクケーブルに比べ線間容量が小さく高域特性に優れる。
ノイズの影響を受けにくい、比較的高いレベルの信号(-20dB~0dB)に適しています。同じ導体径の電磁シールドマイクケーブルよりも外径が細く、価格も安いのですが、ふだんはラインレベルだが、ときにはマイクレベルの信号を伝送する可能性がある回線には、電磁シールドマイクケーブルを選んだほうが安心です。
■電磁シールドマイクケーブル(4心)-----代表的なケーブル:L-4E6S
2心シールドケーブルに比べノイズに強いカッド構造。
ノイズの影響を受ける恐れのある微弱信号(-50dB以下)に適しています。2心マイクケーブルでは防ぎきれない電磁ノイズにも大きな効果があり、受けるノイズは1/10以下です。
■OFCラインケーブル-----代表的なケーブル:GS-6
タッチノイズを吸収する導電ビニル内蔵。
エレキギターなどの電子楽器用に設計された、同軸構造のケーブル。導体断面積が大きく(導体抵抗から考えると)減衰が少ない反面、不平衡回路(アンバランス接続)のためノイズに対して弱い面があります
- 4心のケーブル(電磁シールドケーブル)はどうやって結線する?
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電磁シールドケーブルは4心構造のケーブルです。この4心のうち、同色のコア線2本づつを接続し、それぞれホット、コールドに接続します。カナレは”有色ホット”を基本に結線しています。
- マイクケーブルと電源ケーブルはどれくらい離せばよい?
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ケーブル間の距離を考慮せずに配線すると、ノイズトラブルが発生することがあります。 金属配管をしない場合は、グラフの遠隔距離が一応の目安になります。また、配線後のノイズ対策はたいへん困難ですので、微弱信号を扱うマイクケーブルは金属配管による配線を推奨します。
金属可とう電線管に入線したマイクケーブルと電源ケーブルの場合は「金属可とう電線管に通線された
マイクケーブルと電源ケーブルとの離隔距離」グラフの離隔距離を保つように施工してください。なお、ノイズを防ぐ効果としては、薄鋼電線管よりも性能が落ちます。マイクケーブルと電源ケーブルとの離隔距離
- 1.マイクケーブルは電磁シールドタイプ
- 2.動力線はキャブタイヤ構造の円形タイプ、マイクケーブルと電源ケーブルとの離隔距離
金属可とう電線管に通線された
マイクケーブルと電源ケーブルとの離隔距離- 1.マイクケーブルは電磁シールドタイプ
- 2.動力線はキャブタイヤ構造の円形タイプ
- 3.電線管は十分な接地抵抗で接地されている 金属可とう電線管に通線された マイクケーブルと電源ケーブルとの離隔距離
- シールドの種類と選び方は?
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シールドの種類には編組(へんそ)シールド、スパイラルシールド、アルミラップシールドの3種類があります。電気的にはほぼ同じ性能ですが、それぞれに特徴がありますので用途に合わせてお選びください。
■編組シールド
信号線の周りを、組み紐のように銅線で編んだシールド構造で、ケーブルを延ばしたり巻き取ったりを頻繁に繰り返してもシールドが乱れません。したがって、ハンドマイクケーブルや延長ケーブルに最適です。遮蔽効果を高めるために編み方がきわめて高密度ですから、他のシールドに比較してやや高価で、端末処理に熟練を要します。
■スパイラルシールド
銅線数本をテープ状に密着して並べ、信号線の周りをくるくると巻くシールド構造で、横巻きシールドとも呼びます。価格は編組シールドとアルミラップシールドのほぼ中間ですが、端末処理は簡単です。可とう性が要求されるところではシールドが乱れる可能性がありますから固定配線用といえます。また、さらにシールド効果を高めるため、逆方向にもう1層をまいたものをダブルスパイラルシールドと呼びます。
■アルミラップシールド
アルミ箔にポリエステルシートを張り合わせたアルミテープを信号線の周りに巻いたシールド構造です。端末作業性が優れるうえ、ローコストです。固定配線用としてご使用ください。
- スピーカケーブルはどれを選べばよい?
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スピーカケーブルは極力短く配線するのが理想です。しかし、大規模な設備ではパワーアンプの設置場所の確保、電源配線、保守管理、安全対策などを総合的に考慮するとそうもいかないのが現実のようです。かといって経済性を無視した太いケーブルを使用するわけにもいきません。そこで一般的なダンピングファクターを基準にした選定例をご紹介します。
ダンピングファクターはスピーカの制動力を示すパワーアンプの性能で、次式で表します。
ダンピングファクターは大きいほうがスピーカの制動力に優れ、歯切れのいい低音再生が期待できます。
この式でわかるように、スピーカケーブルの導体抵抗が大きいとダンピングファクターが小さくなり、いかに優れたパワーアンプでも能力を発揮できません。そこで音質を重視する場合のダンピングファクターは20~50以上、スポーツ競技場などスピーチ中心の用途では、ダンピングファクターは 10~20 以上を目安にスピーカケーブルを選択します。
下表は、ダンピングファクターが 20 と 50 の場合の、当社製スピーカケーブルの長さです。※パワーアンプの出力インピーダンスを0.05Ωとして算出 型名 実質
導体抵抗実質
導体断面積AWG 往復線路の
導体抵抗ダンピングファクター (DF)
に対するケーブル条長DF=20 DF=50 Ω/100m mm2 Ω/100m m m 4S6 1.87 1.0 17 3.7 9.5 3.0 4S8 0.75 2.5 14 1.5 23.3 7.3 4S10F 0.54 3.5 12 1.1 31.8 10.0 4S11 0.43 4.3 11 0.87 40.2 12.6 4S12F 0.33 5.6 10 0.66 53.0 16.7 4S14F 0.24 8.0 9 0.47 74.5 23.4 4S18F 0.13 14.2 6 0.27 129.6 40.7
- キャブタイヤケーブル(VCTFやVCT)はスピーカケーブルとして使える?
- キャブタイヤケーブルとはJIS規格[JIS C 3306]と[JIS C 3312]で規定されたケーブルで、やわらかく導体断面積が大きいため、従来からスピーカ回線のような大きな電流が流れるところで使用されてきました。しかし、このケーブルは本来電源用に設計されているため、絶縁体に比誘電率の大きい軟質塩化ビニルを使用していて、音声信号のような高い周波数の信号を送る場合は損失が大きくなってしまいます。
したがって、多少価格が高くてもスピーカケーブルを使用することをおすすめします。 なお、カナレのスピーカケーブルには、絶縁体にポリエチレンを使用しています。
接続ケーブル、パッチ盤、リール
- TRIAX(トライアキシャル)は何に使う
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カメラコントロールユニット(CCU)またはベースステーション(BS)と、 カメラヘッドユニット(CHU)またはカメラヘッド(HEAD)を接続するインターフェイスに使います。 各カメラメーカにより伝送方式は異なりますが、カメラ電源、映像信号、ビデオ信号やその他、インカムなどのオーディオ&データ信号を、双方向に 1本の同軸構造のケーブルで伝送できる多重伝送システムです。また、供給する電源もAC・DCとメーカ・機種によりさまざまです。
使用するコネクタ・ケーブルは、それぞれトライアキシャルコネクタ(三重同軸コネクタ)・トライアキシャルケーブルといわれ、カナレは以下の製品をラインナップしています。製品 型名 接続ケーブル TXCxx コネクタ プラグ CCF5 ジャック CCM5 フランジ付プラグ CCF5R フランジ付リセプタクル CCM5R ケーブル L-5CFTX
- インピーダンス変換器って何?
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AES/EBUの伝送路をバランス回路の110Ωから、アンバランス回路の75Ωへ変換するトランスアダプタです。75Ω(アンバランス)へ変換することにより、伝送損失、不整合損失の少ない同軸ケーブル(+BNC型コネクタ)利用をすることができます。これにより長距離伝送が可能となり、従来より馴染み・実績があるビデオパッチ盤(AES/EBU用の110Ωのパッチ盤が存在しないため)を利用できるため、他の映像回線と同様に扱えます。またデジタルオーディオケーブルに比べ低価格の同軸ケーブルを使用することができるため、システム全体でのコストダウンにもつながります。応用として、-10dB固定減衰器内蔵インピーダンス変換器を使用することにより、従来のVDA、アナログ映像スイッチャーを使用することができ、新たな設備導入を行わなくても、デジタルオーディオケーブル回線を取り扱うことが可能になります。
- オーディオパッチ盤の上下の渡りはどうなっている?
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上段または下段のみにプラグを差し込んだ場合、それぞれ信号の流れが異なります。これらの異なる信号の流れを利用し、用途に合わせて使い分けます。
用途 プラグ
差し込み上段、下段間の導通 フル・ノーマル
<シリーズ>ハーフ・ノーマル
<ハーフパラレル>ダブル・ノーマル
<シリーズパラレル>- なし あり 信号を取り出す (上段)
出力側ジャックなし あり
下段に信号を送りたくないときは、
下段(入力側)にダミープラグを差し込む信号を入れる (下段)
入力側ジャックなし あり
上段に信号を送りたくないときは、
上段(出力側)にダミープラグを差し込む■フル・ノーマル結線
上段ジャックにプラグを差し込んだ場合、信号は差し込まれたプラグに送られ、接点が離れることにより下段へは送られません。 下段ジャックにプラグを差し込んだ場合、上段との接点が離れることにより上段からの信号がキャンセルされます。■ハーフ・ノーマル結線
上段ジャックにプラグを差し込んだ場合、信号をパラレルで取り出すことができます。信号は差し込まれたプラグに送られかつ、下段へも送られます。また、下段ジャックにオープンプラグかダミープラグを差し込むことにより、上下の回路を切り離すことができます。 下段ジャックにプラグを差し込んだ場合、上段との接点が離れることにより上段からの信号がキャンセルされます。(フル・ノーマルと同様です。)■ダブル・ノーマル結線
上段ジャックにプラグを差し込んだ場合、信号をパラレルで取り出すことができます。信号は差し込まれたプラグに送られかつ、下段へも送られます。また、下段ジャックにオープンプラグかダミープラグを差し込むことにより、上下の回路を切り離すことができます。(ハーフ・ノーマルと同様です) 下段ジャックにプラグを差し込んだ場合、上段との接点が離れないため、上段側へ信号が流れ込みます。レベルの低下、ひずみの増大、機器の故障など、不具合の原因になるため、必ずオープンプラグかダミープラグを上段ジャックへ差し込み、上下の回路を切り離す必要があります。
- ケーブルリールには何mまで巻き取れる?
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ケーブル巻取長の計算式および早見表は下のとおりです。目安としてください。
またリール毎の巻取り可能質量にご注意ください。型名 a 巻き取り可能接続ケーブル質量 R300-S, R300-L, R300-CN 8,448 25kg 以下 R380-S 18,207 25kg 以下 R460-S 33,852 25kg 以下 RGT310 7,286 10kg 以下 RGT380 13,451 15kg 以下 簡易計算
ケーブル外径を入力ください:
(mm)
巻き取り長(約):
(m)
※リールを選択しケーブル外径を入力し計算ボタンを押して下さい
コネクタ、工具
- 圧着スリーブに方向性はある?
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BCP-A3用などの段のない圧着スリーブ(ストレートパイプ)には、方向性はありません。識別用の溝(筋)が圧着スリーブの片端のみにあるものも、ストレートパイプであれば方向性はありません。ただし、BCP-C1用など段のある圧着スリーブには方向性がありますので、右図のように段のある側(または穴径の小さい側)からケーブルに挿入してください。
- アルミラップテープは剥がして、コネクタを取り付ける?
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アルミラップテープが剥がれるタイプ(軟接着)の同軸ケーブルは、編組の根元までアルミラップテープを剥がしてください。アルミラップテープが剥がれないタイプ(接着)の同軸ケーブルでは、絶縁体カット位置にバリやひげが出た場合には、ショートの原因となることがありますので、必ず取り除いてください。
- 市販のBNC型プラグにはピンの先端が尖っているものがある。カナレBNC型リセプタクルとの互換性はある?
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JIS規格(BNC型コネクタ-50Ω)では、中心コンタクトが尖っています。 一方、カナレ製はMIL規格をもとにしているため先端が尖っていません。 いずれの場合も、めすコンタクトに入るときのガイドの違いであり、接触に関して直接の影響はありません。
カナレBNC型コネクタ接点部の寸法は、JIS規格とも整合するよう設計されていますので、互換性に問題はありません。
- N型コネクタには50Ωタイプと75Ωタイプがあるが、互換性はある?
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互換性はありません。
中心コンタクトの太さが右図のように50Ωと75Ωで異なるため、かん合してはいけません。50ΩN型プラグを75ΩN型リセプタクルにかん合すると、リセプタクル側の中心コンタクトを破損します。
また、75ΩN型プラグを50ΩN型リセプタクルにかん合すると、電気的に接触しません。
- コネクタの適合ケーブルに記載されていないケーブルでも、寸法が同じもしくは近ければ使用できる?
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使用できません。
見かけ上は問題なく取り付いているように見えても、電気的接触が不安定であったりケーブル接続強度が弱いなど、実際に使用すると問題が出るおそれがあります。そのため使用可能かどうかは、実際に試験を行い評価する必要があります。特に圧着の場合は注意してください。
- 圧着ダイスの取付けねじサイズは?
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M4×12です。取付ねじは工具本体(TC-1)に付いています。 一般のプラスドライバで締められまが、1998年以前に製造されたものは六角穴付ねじのため、締め付けには六角レンチが必要です。
- 圧着ペンチのハンドル部の形が変更された理由は?
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より持ちやすくするためです。角に丸みを付け、材質もやわらかいものに変更となりました。
- ケーブルを引っ張った時、どれくらいでコネクタが抜ける?
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ケーブルに引張力を加えた場合に、コネクタから外れるときの最大荷重を「ケーブル接続強度」といい、仕様書などに記載しています。カナレではケーブルの外部導体のみの接続強度のことを指し、中心コンタクトの抜け強度や内部導体の接続強度は含みません。
- コネクタの挿入損失はどれくらい?
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コネクタによって異なりますが、BNC型プラグの場合1個あたり約0.1dBです。(DC~2GHz)
光ファイバ
- 光ファイバの種類は?
- 伝搬モードによる分類として次の種類があります。
- SM(シングルモード)型
- MM(マルチモード)型
- GI(グレーデッド・インデックス)型
- SI(ステップ・インデックス)型
- 許容曲げ半径はどれくらいですか?
- 光複合カメラケーブルはケーブル外径の6倍、その他の光ケーブルはケーブル外径の10倍、光コードは R=10mm、光心線は R=7.5mm が最小許容曲げ半径となります(当社製品の場合)。
これ以上曲げると光の伝送特性上影響が出てきます。
- 光ファイバの許容張力は?
- 光ファイバケーブルの許容張力は、テンションメンバと呼ばれる抗張力体の種類(鋼線、FRP、アラミド繊維が一般的)と量で決まります。許容張力以上の負荷を加えた場合、その時には問題無くても光ファイバに悪影響を及ぼしている可能性があります。必ず許容張力を確認し、許容張力以下でのご使用をお願いします。
光伝送機器
- レーザやフォトダイオードの寿命はどのくらいですか?
- 高温連続動作試験を基にした常温常湿使用時におけるMTTF(平均故障時間)を予測すると、100万時間です。
- ジッタとは?
- 機器の状態や長い伝送路により、本来一定の間隔である波形にずれが生じます。この時間軸上のずれをジッタと呼びます。ジッタ量が大きくなるとビットエラーをおこします。
- リクロックとは?
- 入力信号に含まれるジッタを取り除く回路を言います。入力信号からクロックを抽出し、PLLを利用してジッタのないクロックを作ります。ジッタのないクロックを使い、入力信号のタイミングを取り直すことでジッタをなくします。
規格・技術的質問
- AES/EBU規格とは。
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AESとEBUの各団体が定めたデジタルオーディオ信号の規格の総称です。 2ch分(L,R)をシリアルでバランス伝送します。信号の周波数帯域は、0.1~6MHzです。 使用コネクタはXLR型コネクタの3ピンで、ケーブルは110Ωシールド付きツイストペア線(RS-422準拠)を使用します。
また、近年では安価に長距離伝送するため、アンバランス伝送(AES-3ID)インターフェイスもあります。この場合は75Ωの同軸コネクタとケーブルを使用します。
当社適応製品として、デジタルオーディオケーブルやインピーダンス変換器各種があります。
- シリアルデジタル伝送「SDI」とは。
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ベースバンドのデジタル・ビデオ・パラレル信号(10bit或いは8bitのY、Cb、Cr)を、1本の同軸ケーブル或いは光ファイバでシリアルデータ伝送するためのインタフェース規格です。
SMPTE(米国映画テレビ技術者協会)で策定されています。
- RS-422とは。カナレA2C3は何mまで使用できる?
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EIA規格で定められているシリアル伝送規格の1つです。シリアル2回線の信号をバランス伝送します。当社A2C3は、これらのデータ線以外に、他用途に使用できる制御線が3本入っています。(VTRのリモートなどビデオシステムの制御に多く使用されています。) 最大ケーブル長は、AWG24番線の場合での目安として約1,200m/100kbpsと規定されていますが、当社製A2C3はAWG28と導体が細いため、最大ケーブル長は約400mとなります。
また、ケーブルの電気特性(110Ω、2心シールド)が類似している、デジタルオーディオ用マルチケーブルDA202-2P、DA202-4Pを使用することも可能です。 (A2C3より導体が太いため長距離延ばすことが可能になります。) その他、使用コネクタの規定はありませんが一般的に、D-sub9ピンを使用します。
- DMX(DMX-512)とは。
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調光卓から調光ユニット(ディマー)への制御信号をデジタル化し、シリアル伝送を行う規格の名称です。異なるメーカの機器を組み合わせて使用できるよう伝送信号を統一する狙いがあります。電気特性としては、EIA規格RS-485(RS-422の上位規格)に準拠しており、高速で長距離にデータを送ることができます。(理論値:1,200m)複数の制御信号を時分割方式で、多重伝送(マルチプレックス・トランスミッション)します。データ伝送速度は250kbps、コネクタはXLR型コネクタの5ピンを使用します。
PIN-1 GND(シールド) PIN-2 ディマーレベル信号のマイナス PIN-3 ディマーレベル信号のプラス PIN-4 第2データリンクのマイナス(現在未使用) PIN-5 第2データリンクのプラス(現在未使用) 使用ケーブルは、RS-422/RS-485に使用するシールド付きツイストペア線も利用できます。
当社では、以下の製品をラインナップしています。接続ケーブル DMCxx-B 接続ケーブル DMX203-2P